スマートフォンの料金を下げようと考えると、検討の対象になるのが、いわゆる格安SIMです。
料金の安い会社は、MVNOである場合が多いのですが、この記事ではMVNOの説明と、そのメリット、デメリットを解説します。
MVNOとは
携帯会社には、自社で回線を用意してサービスを行うMNOと、MNOから回線を借りてサービスを行う、MVNOがあります。
MNOは、ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイルの4社で、MVNOはこれらのMNOから回線を借りてサービスを提供しています。
現時点で楽天モバイルから回線を借りているMVNOは存在しません。
一番回線を貸しているMNOはドコモで、次がau,ソフトバンクが続きます。
大手のMVNOは、ドコモかauと言った形で複数の回線から選べる場合も多くなっています。
主なMVNO
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IIJmio | 詳細レビューを見る | 公式サイトへ |
mineo | 詳細レビューを見る | 公式サイトへ |
イオンモバイル | 詳細レビューを見る | 公式サイトへ |
MVNOのメリット
MVNOの最も大きいメリットは、その安さです。
MVNOは、MNOから回線を借りていますので、回線を設置・維持するコストがかかりません。また一部例外はありますが、実店舗を展開せず、契約、サービスはネットや電話経由に限定することで、コストを削減しており、その分料金が抑えられています。
サービスエリアはMNOと同等
MVNOのサービスエリアは、回線を借りているMNOと同等です。MVNOだからと言って、サービスエリアが狭いとか、つながらないということはありません。
例えば、ドコモから回線を借りているMVNOであれば、サービスエリアは、ドコモと基本的に全く同じとなります。
MVNOのデメリット
MNOに比べ、回線速度が遅い
MVNOは、MNOから回線を借りていますが、回線速度は同じではありません。
MVNOは、MNOからフルの回線を借りるのではなく、帯域を契約して、サービスを提供しています。フルに借りてしまえば、コストが上昇してしまうので、安くサービスを提供できるように、帯域を絞って契約しているわけです。
これが、MVNOが安くサービスを提供できる理由の一つです。
帯域を絞りすぎると、通信速度が極端に落ちて、通信できないということになりますので、MVNO側では、実用上問題がでないように、MNOとの契約を常時見直しをして、実用的なサービスが提供しています。
しかし、帯域を絞っている以上、MNOと比較して速度は遅く、特にピークタイムには著しく速度低下が見られる場合があります。
MNO側では、状況をモニターしており、常に実用的な速度がでるように改善を行っていますが、MNOに比べ、速度が遅い点は認識しておく必要があるでしょう。
店頭でのサポートが受けられない
イオンモバイルのように、全国に窓口を構えている場合もありますが、多くのMVNOは、実店舗が存在しないか、極めて少数しかありません。
MVNOを利用する場合は、基本的に契約やサポートはネットとなります。
近年は、MNOのプランも安くなっている
近年は、LINEMOやahamoのようなMNOのネット専用プランや、ワイモバイル、UQモバイルのようなサブブランドも多くなり、料金的にも安くなっています。
そのため、MVNOとの料金差が小さくなる傾向にあります。
料金の安さではMVNOですが、少しの価格差で、MNOのプランが利用できる場合もあります。
MNOのネット専用プランやサブブランドの方が、MVNOより速度は速く快適です。
ご自身の使用状況を見て、価格優先であれば、MVNO、回線速度などを重視するのであれば、MNOのネット専用プランや、サブブランドを検討してみるといいでしょう。
まとめ
MVNOは、MNOから回線を借りることによって、安くサービスを提供しています。
ただし、MNOに比べ、回線が遅い等のデメリットもあります。
近年は、MNOのネット専用プラン等は料金が下がってきており、スマートフォンの料金を下げようと考えた場合、ご自身の使用状況も考慮に入れ、価格と内容を加味して、MVNOかMNOのネット専用プランかを検討するのがいいと思います。



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