各キャリアで利用されるBAND(周波数帯)

格安SIMの基礎知識

通信会社は、それぞれ使用しているBAND(周波数帯)が違います。

購入したキャリアと別のキャリアでスマートフォンを使用する場合、問題になることがありますので、簡単に解説します。

BANDとは

BANDとは、通信に使用する周波数のことで、通信会社が異なると、使用しているBANDが違います。

キャリアで販売されているスマートフォンは、基本的に、そのキャリアの使用に最適化されており、そのキャリアを使う上では意識する必要はありません。

通信会社を変える場合は、スマートフォンのBANDをチェックした方がよい

上述のように、キャリアで購入したキャリア端末をそのキャリアで使用する場合は、問題ないのですが、違う通信会社で使用する場合は注意が必要です。

最近のスマートフォンは、キャリア版でも、物理SIMとeSIMのデュアルSIMの仕様が多く、他の通信キャリアでも使用することを想定しており、販売キャリアで使用するBANDだけでなく、他社で使用している主要なBANDに対応していますので、基本的に他の通信会社でも利用できますが、すべてのBANDに対応しているわけでなく、一部エリアが狭くなったりする場合もあります。

特に多いのは、ドコモが5G回線で使っているBAND n79です。n79は、ドコモだけが使用しており、ソフトバンクやauで販売されているスマートフォンは対応していない場合が多くなっています。そのため、ソフトバンク、auのスマートフォンをドコモ系の回線で利用すると、5Gの範囲が狭くなります。

最近は、ホームページでも対応BANDが記載されていますので、他の会社に乗り換える前にチェックするといいでしょう。

iPhoneやGoogle Pixelなら対応BANDは気にしなくていい

iPhoneや現行のGoogle Pixelは、全キャリアで扱っており、キャリア毎にカスタマイズがされていません。そのためどのキャリアで購入しても、本体は同じですので、キャリアを変更しても、そのまま使うことができます。

SIMフリー端末でもすべてのBANDに対応しているわけではない

SIMフリーとして販売されているスマートフォンは、主要なBANDに対応しており、多くのキャリアで使えるようになっています。しかし、すべてのBANDに対応しているわけでななく、あくまでも主要なBANDに対応しています。機種によっては、多少使い勝手が違いがでる場合がありますので、対応バンドをちぇっくしてm

キャリア別利用BAND

ドコモ

4G

ドコモは4Gで以下のBANDを利用していますが、最も重要なのは、BAND1/3/19です。地方都市メインなら21も対応していた方がいいでしょう。

BAND 周波数 備考
1 2.1GHz 主要周波数で全国で使用
3 1.8GHz 東名阪で使用
19 800MHz 郊外や山間部用
21 1.5GHz 地方都市メインの補助バンド
28 700MHz 一部地域で使用
42 3.5GHz PREMIUM 4G(高速通信周波数帯)

5G

ドコモは、5Gでは以下のBANDを使用しています。

5Gは、sub-6とミリ波に分類され、基本的な通信は、sub-6で行い、5Gならではのより高速な通信は、sub-6に加え、ミリ波にも対応している必要があります。ミリ波は、対応していないスマートフォンも多く、使える地域は非常に少なくなっています。

BAND(5G) 周波数 備考
sub-6 n78 3.6~3.7GHz 国際的に主要な通信BAND
n79 4.5~4.6GHz ドコモだけが利用している
ミリ波 n257 27.4~27.8GHz 高速通信用
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ソフトバンク

4G

ソフトバンクは4Gで以下のBANDを利用していますが、最も重要なのは、BAND1/3/8です。

BAND 周波数 備考
1 2.1GHz 主要周波数で全国で使用
3 1.7GHz 主要周波数で全国で使用
8 900MHz 主要なプラチナバンド
11 1.5GHz あまり使われていない
28 700MHz 一部地域で使用
41 2.5GHz 主要ではないけどプラチナバンド
42 3.5GHz キャリアアグリケーションに利用

5G

ソフトバンクは、5Gでは以下のBANDを使用しています。

5Gは、sub-6とミリ波に分類され、基本的な通信は、sub-6で行い、5Gならではのより高速な通信は、sub-6に加え、ミリ波にも対応している必要があります。ミリ波は、対応していないスマートフォンも多く、使える地域は非常に少なくなっています。

BAND(5G) 周波数 備考
sub-6 n77 3.9~4.0GHz 国際的に主要な通信BAND
ミリ波 n257 27.4~27.8GHz 高速通信用
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au

4G

auは4Gで以下のBANDを利用していますが、最も重要なのは、BAND1/18/(26)です。

BAND 周波数 備考
1 2.1GHz 主要周波数帯のひとつ
3 1.7GHz 2019年に追加された周波数帯
11 1.5GHz 対応エリアは狭い
18 800MHz 主要周波数帯でプラチナバンド
26 800MHz BAND18を内包
28 700MHz 主要ではないけどプラチナバンド
41 2.5GHz WiMAX 2+
42 3.5GHz キャリアアグリケーションに利用

5G

auは、5Gでは以下のBANDを使用しています。

5Gは、sub-6とミリ波に分類され、基本的な通信は、sub-6で行い、5Gならではのより高速な通信は、sub-6に加え、ミリ波にも対応している必要があります。ミリ波は、対応していないスマートフォンも多く、使える地域は非常に少なくなっています。

BAND(5G) 周波数 備考
sub-6 n77 3.9~4.0GHz n78を内包している
n78 3.7~3.8GHz auの5G主要周波数帯
ミリ波 n257 27.4~27.8GHz 高速通信用
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楽天モバイル

4G

楽天モバイルは4Gで以下のBANDを利用していますが、最も重要なのは、BAND3/18/(26)/28です。

BAND 周波数 備考
3 1.7GHz 楽天モバイルの主要周波数帯
18(26) 800MHz auとのローミング用
28 700MHz プラチナバンド

5G

楽天モバイルは、5Gでは以下のBANDを使用しています。

5Gは、sub-6とミリ波に分類され、基本的な通信は、sub-6で行い、5Gならではのより高速な通信は、sub-6に加え、ミリ波にも対応している必要があります。ミリ波は、対応していないスマートフォンも多く、使える地域は非常に少なくなっています。

BAND(5G) 周波数 備考
sub-6 n77 3.9~4.0GHz 楽天モバイルの主要
ミリ波 n257 27.4~27.8GHz 高速通信用
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まとめ

各キャリアは、異なる周波数帯(BAND)を使用しています。

キャリアで購入したスマートフォンは、そのキャリアで最適化されている為、気にする必要はありませんが、他のキャリアで利用する場合は、使用したいキャリアの主要なBANDに対応しているかどうか確認が必要です。

キャリアが使用しているすべての周波数帯(BAND)に対応している必要もありませんが、エリアが狭くなったりということが起こります。

SIMフリーとなっているスマートフォンについても、すべてのBANDに対応していないため注意が必要です。

ただし、現在販売されているスマートフォンは、物理SIMとeSIMのDSDVに対応している場合が多く、他社での利用も前提に、各社の主要なBANDはカバーしていますので、キャリアを変更してもそのまま使える場合が多いですが、念のために確認が必要です。

なおiPhoneや現行のGoogle Pixelは、キャリアで販売されるモデルも、自社サイトで販売されるサイトも同一で、キャリア毎のカスタマイズがされていませんので、対応BANDを気にする必要はありません。

 

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